株式会社 大秀組
企業名 | 株式会社 大秀組 | 役職 | 代表取締役社長 | 年齢 | 32才 | |
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代表者氏名 | 山下 秀 | |||||
所在地 | 岡山県倉敷市茶屋町1140-4 | |||||
TEL | 086-420-2830 | 業 種 | 足場組立工事業 | |||
URL | 定休日 | 日曜日 |
1.加入のきっかけは友達の紹介
平成17年個人事業として創業し、平成19年から本格的に始動。従業員の雇用や取引先の増加で、徐々に経理が複雑になり悩んでいたところ商工会青年部に入っていた友人に「商工会に相談してみたら?電話しておいてあげる。」と言われ、商工会を訪ねたことをきっかけに平成20年4月に商工会へ加入したのである。
個人事業で足場組立業を営んでいた山下さんは、「日々現場で目一杯働いていたら事業はうまく行くと思っていたが、決算申告や労働保険や給料計算等やらなければならないことが徐々に増えていった。そこで、会計ソフトを使って、今まで帳簿や簿記とは無縁だった代表者の妻が支援を受けながら経理を始めたのである。
2.商工会担当職員による徹底サポート
支援を次の3つの点に重点を置いて支援を行った。
(1)会計ソフトへの入力支援
日々の入力から月次の試算表作成までを徹底して指導し、一つ一つの入力が正しいのか間違っているのか良く考えて入力することの大切さを重点的に伝えた。
(2)税務面でのサポート
例えば、従業員の年末調整を行う場合、従業員から正しく資料が出てこない事がネックであった。そこで、封筒に必要書類を記入し、☑を付けるようにし、全てが揃ったら商工会に持参するようにした。
(3)労務関係サポート
労災保険や雇用保険について事務委託を商工会が受け事務量の軽減を図った。
また、代表の山下さん自身も特別加入で労災保険に加入できた。これは、商工会が労働保険事務組合であるため加入できたのである。さらに、団体割引により格安で加入出来る「業務災害保険に加入し、安心して仕事ができる環境づくりを実施した。
(4)支援成果
当初「事務処理は苦手。」と言っていた奥さんは、分からないことがあったらすぐに商工会へ相談し『日々の事務を後回しにしない。』『聞いたことは必ずメモを取って残す。』事を実践した。
さらに、『困った時にはそのメモを見る』事を繰り返した結果、今では1人で経理・その他事務処理を全てこなしている。
3.支援を受けて法人化
そして、平成23年6月 株式会社大秀組を設立。
社長の山下さんは「多くの現場数を効率よく回したい」と商工会に相談し、事業規模の拡大を図った。
それを支えたのは「無担保・無保証人・低利」の融資制度「マル経融資制度」である。この融資制によって設備投資を実現した。
「困った時に商工会に相談したら何とかなってきました。僕は現場で稼ぐこと、そして、従業員に気持ちよく働いてもらう事が役目です。知らない支援制度が多いですが、そういった面の活用を商工会が支えてくれています」と山下さんは言う。
4.地域と共に
商工会に加入するきっかけとなった友人に誘われ、「つくぼ商工会青年部」にも参加した。今では、副部長として自分より若いメンバーを引っ張っている。
また、消防団にも加入し、地域で有事があったときはその一員として駆けつけている。
「商工会の青年部や消防団は異業種の人、普段あまり係わらないような人とも交流ができてすごく勉強になります。また、消防で出動し、任務を全うした時の達成感と、現場で「ありがとう」と感謝の言葉をいただいた時などは何とも言えません。」とニッコリ笑いながら語ってくれた。